人・技術・地域の信用を、次の担い手へ。
土木M&A総合センターは、建設業許可、経審、入札資格、技術者、工事台帳、受注残、重機・車両、資材置場まで、土木会社固有の論点を整理して事業承継を支援する相談窓口です。
- 譲渡企業様の当社報酬0円
- 会社名等を伏せた初期相談
- 許可・経審・技術者まで確認

当サイト向けの「当社報酬0円」案内は、当サイト経由でご相談いただき、株式会社M&A Doと当サイト向け所定のM&A支援契約を締結した譲渡企業様について、当社へ支払う相談料、着手金、月額報酬、中間金および成功報酬を指します。他の窓口、契約、サービスでは別の料金体系となる場合があります。税務申告、登記、許認可、法務・デューデリジェンス、契約書作成、公租公課、印紙、外部専門家等の第三者費用および実費は対象外です。譲受企業等の報酬・費用は別途です。成約、価格、時期、許認可・入札資格、保証解除、雇用継続等を保証するものではありません。適用条件、業務範囲、報酬の受領先と利益相反管理は契約前の書面で確認してください。
土木M&A総合センターの役割
土木M&A総合センターの役割は、単に売り手と買い手を引き合わせることではありません。土木会社ならではの強みと注意点を、候補先が確認できる情報へ変換し、当事者が条件を比較して判断できるように進行を整えることです。
譲渡企業については、株主構成、財務、借入、個人保証などの一般的なM&A項目に加え、許可業種、一般建設業・特定建設業の区分、許可更新、経営事項審査、入札参加資格、技術者資格、配置状況、施工実績、工事別採算、受注残、重機・車両、資材置場、協力会社網、安全・労務管理を確認します。資料が十分に整っていない場合は、どこに情報があり、誰に確認すれば分かるかという状態から整理します。
買い手企業については、譲受目的、希望地域、工種、投資可能額、資金調達、承継後の経営体制、技術者・管理部門を支援できる人員、地域との関係を尊重する方針などを確認します。買い手の規模が大きいことだけで、相性が良いとは限りません。譲渡企業が残したい雇用、商号、拠点、施工体制と、買い手が実現したい地域展開や施工力強化が重なるかを見ます。
候補先への開示は、検討の深さに応じて段階的に行います。初期打診では社名、所在地の詳細、取引先名、個別工事名などを伏せた概要情報を使い、会社を特定し得る情報を開示する前に、原則として譲渡企業の確認・同意を得ます。必要に応じて秘密保持契約その他の情報管理上の取り決めを整え、開示資料、開示先、目的を管理します。
トップ面談では、数字だけでは分からない経営姿勢を確かめます。買い手が現場をどのように理解しているか、従業員をどう処遇するか、社名や拠点をどう考えるか、社長にどの程度の引継ぎを求めるかを話し合います。その後の基本合意、デューデリジェンス、最終契約では、弁護士、税理士、公認会計士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、金融機関など、論点に応じた専門家・関係機関への確認が必要になります。
当センターが提供するのは、個別案件の成立や特定の条件を保証するサービスではありません。譲渡するか、準備を続けるか、別の承継方法を選ぶかを含め、経営者が必要な情報を得て判断できる状態をつくることを重視します。
土木会社のM&Aで引き継ぐもの
土木会社のM&Aで引き継ぐ対象は、株式や資産だけではありません。受注し、施工し、検査を受け、代金を回収し、次の工事につなげる仕組み全体が承継の対象です。どこか一つが欠けると、譲渡後の事業が想定どおりに動かない可能性があります。
許可・資格・入札基盤
建設業許可、許可業種、更新時期、許可要件に関わる人員、経営事項審査結果、競争入札参加資格、格付け、電子入札の利用環境などを確認します。許可や入札資格は、M&Aを実行すれば当然に同じ条件で利用できるとは限りません。株式譲渡、事業譲渡、合併、会社分割などの方法、役員・人員の変更、発注者ごとの制度によって確認事項が変わります。
人と施工体制
施工管理、積算、営業、現場作業、重機運転、安全管理、経理、入札事務を誰が担っているかを可視化します。資格証だけでなく、経験工種、担当現場、顧客との関係、若手育成、退職予定など、継続勤務と役割移行に関わる事項を慎重に確認します。健康情報その他の要配慮個人情報は初期資料の標準項目に含めず、個別に必要性、利用目的、本人への説明・同意その他の適法な取扱いを確認します。
施工実績と受注基盤
完成工事高、元請・下請の構成、公共・民間の比率、工種別・地域別の売上、主要発注者、継続契約、指名・落札実績、工事成績、表彰、協力会社との関係などを整理します。過去の実績が将来の受注を約束するものではないため、受注経路、営業担当、入札要件、地域関係が承継後も機能するかを検討します。
工事中案件と責任
受注残は将来売上の目安になりますが、契約金額だけで評価できません。工期、進捗、原価見込、出来高、追加変更、資材調達、外注、検査、瑕疵・保証、損害賠償、近隣対応、保険、未請求・未回収などを工事単位で確認します。赤字化の可能性がある案件は、早い段階で根拠と対応策を共有します。
重機・土地・現場インフラ
油圧ショベル、ブルドーザー、ローラー、ダンプ、トラック、除雪車、測量機器、ICT施工機器、倉庫、土場、資材置場などは施工能力を支える資源です。所有、リース、レンタル、社長個人からの賃借を区別し、稼働状況、修繕履歴、更新計画、担保、保険、法定点検、保管場所の権利を確認します。
関係性と暗黙知
発注者、元請、協力会社、資材会社、運送会社、リース会社、金融機関、地域団体、近隣住民との関係は、契約書だけでは把握しにくい経営資源です。見積りの癖、現場ごとの段取り、緊急時の連絡網、災害対応、除雪ルート、材料の調達方法など、社長やベテラン社員の頭の中にある情報を引継ぎ項目へ落とし込みます。
売り手企業が最初に整理したいこと
売り手企業が最初に決めるのは、希望価格だけではありません。「何のために承継を検討するのか」「譲渡後に何を残したいのか」「いつまで、どの程度関わることができるのか」を言葉にすることが重要です。
後継者不在、経営者の年齢や健康、採用難、資格者の高齢化、資金調達、設備更新、受注変動、グループ再編など、検討の背景は会社ごとに異なります。背景を曖昧にしたまま相手探しを始めると、途中で条件の優先順位が変わり、従業員や候補先にも負担がかかります。
まず、守りたい条件と協議できる条件を分けます。従業員の雇用・処遇、会社名、事務所・営業所、資材置場、主要取引先、協力会社、進行中の現場、地域での災害対応、社長や親族の役割、退任時期、土地建物の扱い、借入・個人保証、譲渡対価の受取方法などが例です。すべてを必須条件にすると候補が限られる一方、何も決めずに進めると承継後の不一致につながります。
次に、株主と親族の意向を確認します。株式が親族や元役員に分散している場合、誰が何株を保有し、譲渡にどのような手続が必要かを早めに把握します。名義と実質的な権利関係に相違がないか、定款や株主名簿が整っているか、相続未了の株式がないかも確認対象です。判断が必要な事項は弁護士、税理士、司法書士などへ相談します。
資料は、完璧にそろってから相談する必要はありません。初期段階では、直近の決算書、建設業許可に関する書類、経審結果通知書、主な施工実績、従業員数・資格者数、受注残、借入明細、重機・車両一覧、株主構成が分かると、論点を具体化しやすくなります。資料が見つからない場合は、保管場所、担当者、提出先から確認します。
課題も早めに共有します。赤字工事、未回収債権、古い契約、労務上の懸念、事故・クレーム、老朽設備、役員貸付金、社長個人との取引、担保、保証、係争などは、隠してもデューデリジェンスで確認される可能性があります。問題があること自体より、事実と影響を把握し、説明や是正の方針を用意できているかが信頼につながります。
なお、知り合いの同業者へ準備なく直接話すと、譲渡検討の情報が意図せず広がるおそれがあります。候補先へ伝える内容、秘密保持、社内外への説明時期を設計してから動くことが大切です。
買い手企業が確認したい戦略と実行力
買い手企業にとって、土木会社のM&Aは、地域展開、工種拡張、公共工事基盤の強化、施工部隊の確保、内製化、技術者・技能者の組織的な承継などを検討する一つの方法です。しかし、買収目的が「売上を増やしたい」「人が欲しい」だけでは、候補会社との相性や承継後の投資判断が曖昧になります。
最初に、希望エリア、工種、元請・下請の別、公共・民間の構成、売上規模、投資上限、資金調達、取得後の経営方針を具体化します。近隣県への進出であっても、発注者、入札制度、協力会社、残土・資材の調達経路、災害・除雪対応は地域ごとに異なります。対象会社の拠点と人材を残すのか、自社拠点と統合するのかでも必要な計画は変わります。
次に、買収後に支援できる人員と機能を確認します。経理・財務、労務、安全、法務、IT、採用、教育、購買、原価管理をどこまで提供できるか。対象会社の社長が退任した後、誰が経営判断、発注者対応、見積承認、資金繰り、現場間調整を担うか。買い手側に統合責任者を置かないまま現場へ任せると、双方の負担が増えます。
人材の承継は「資格者数」を足し算するだけではありません。従業員が継続勤務を選ぶか、職場文化や給与体系に納得できるか、既存の役割と買い手側の指揮命令が衝突しないかを確認します。面談や説明では、買収理由、会社名・拠点の方針、処遇、設備投資、安全への考え方を具体的に伝える必要があります。
公共工事の実績や入札資格を目的とする場合は、とりわけ慎重な確認が必要です。会社や事業を取得すれば、発注者との関係、格付け、指名、将来受注まで一律に引き継げるわけではありません。取引スキーム、許可、経審、入札参加資格、役員・技術者の変更、発注者への届出、契約上の承諾などを個別に確認します。
資金面では、譲渡対価だけでなく、運転資金、保証金、老朽重機の更新、赤字工事の追加原価、賞与・退職金、システム導入、採用・教育費用を含めた総投資額を検討します。買収後の百日程度で何を優先するか、半年から一年で何を統合するかを仮置きしておくと、デューデリジェンスの確認事項が明確になります。
土木会社の企業価値をどう捉えるか
企業価値の検討では、財務、資産、収益力、将来性など複数の視点を組み合わせます。評価方法には、純資産を基礎とする考え方、将来のキャッシュフローを基礎とする考え方、類似会社や類似取引を参照する考え方などがあります。どの方法が適するかは、会社の規模、事業構成、利益の安定性、保有資産、取引目的によって異なります。
土木会社では、決算上の利益をそのまま将来利益とみなさず、工事別・年度別の変動要因を確認します。災害復旧や大型案件による一時的な増収、材料費高騰、低採算工事、役員報酬、保険金、資産売却、過年度修正などを区分し、通常の事業運営でどの程度の収益が見込めるかを検討します。受注残についても、契約額ではなく今後の原価、進捗、変更協議、回収条件を踏まえます。
貸借対照表では、現預金、完成工事未収入金、未成工事支出金、材料・貯蔵品、土地建物、重機・車両、借入金、リース債務、未払金、工事損失引当、退職給付、保証債務などを確認します。簿価と利用価値・市場価値が異なる資産もあるため、台帳、現物、権利書類、修繕計画を照合します。遊休資産と事業に不可欠な資産を分けることも必要です。
非財務の価値としては、許可、経審、入札参加資格、施工実績、工事成績、技術者・技能者の組成、若手育成、協力会社網、緊急対応力、安全文化、地域での信用、見積・積算ノウハウが挙げられます。ただし、これらは保有しているだけで価格に一定額が加算されるものではありません。譲渡後の継続可能性、買い手の戦略との適合、代替に必要な期間と費用を踏まえて評価します。
売り手にとって大切なのは、根拠のない高値を期待することでも、課題があるから価値がないと決めつけることでもありません。数字の背景と現場の強みを資料で説明し、複数の条件を総合して判断することです。買い手にとっては、シナジーを過大に見積もらず、実現に必要な人員、投資、時間を計画に含めることが重要です。
企業価値評価は目安であり、成約価格を保証するものではありません。最終的な価格と条件は、当事者間の交渉、調査結果、資金調達、契約、税務その他の事情により決まります。
建設業許可と承継スキーム
建設業許可は、土木会社のM&Aで早期に確認すべき中核論点です。許可行政庁、許可番号、許可業種、一般・特定の区分、有効期間、営業所、許可要件に関わる役員・人員、変更届・決算変更届等の提出状況を一覧にします。営業所技術者等、経営業務の管理を適正に行う体制、社会保険等、案件に関係する要件が、承継後の組織でも満たされるかを確認します。
株式譲渡では、原則として法人そのものは存続します。一方、代表者、役員、商号、所在地、営業所、人員などが変われば、届出や許可要件への影響を確認する必要があります。株式譲渡だから何も手続がない、許可や公共工事への影響がないと決めつけず、予定する変更を時系列で整理します。
事業譲渡、合併、会社分割により建設業者としての地位を法定承継する認可を利用する場合は、原則として効力発生日より前に許可行政庁の認可を受ける必要があります。この認可は、被承継人の許可に係る建設業の全部を対象とし、一部の許可業種だけを任意に切り分けて承継する制度ではありません。事業の一部を移す案件では、資産・契約・従業員の切分けと許可の扱いを同一視せず、必要な廃業、新規許可その他の手続、一般・特定の区分、承継人の許可要件を許可行政庁と専門家へ早めに確認します。
合併や会社分割では、会社法上の手続、債権者保護、契約、税務、労務と建設業法上の手続を並行して設計します。事業・資産や拠点の一部を移す場合、施工体制、技術者、機械、契約を切り分けた後も双方が許可要件と実際の施工能力を保てるかを確認します。事業の切分けが、そのまま許可業種の一部承継を意味するわけではありません。
許可の確認では、書面上の在籍だけで判断しません。対象者の常勤性、職務、資格・経験、他社兼務、現場配置、承継後の雇用意思を把握します。法改正により用語や配置ルールが変わることがあるため、公開ページで一般に使われてきた「専任技術者」という表現だけに依存せず、最新の法令・行政案内に基づく「営業所技術者等」その他の要件を個別に確認します。
許可証明、申請書・変更届の控え、営業所一覧、技術者・資格者一覧、健康保険・厚生年金・雇用保険に関する確認資料、工事経歴書、直近の行政連絡などをデューデリジェンス前からまとめておくと、役員退任や組織再編の影響を検討しやすくなります。
本ページは一般的な論点を示すもので、許可の承継可否を判断するものではありません。取引方法を決める前に、許可行政庁、行政書士、弁護士その他の専門家へ、具体的な事実関係を示して確認してください。
経営事項審査・入札参加資格の確認
国や地方公共団体等が発注する公共工事を発注者から直接請け負おうとする建設業者は、法令上の例外を除き、経営事項審査を受ける必要があります。各発注機関は競争入札参加資格の審査を行い、その中で経審は客観的事項の評価に用いられます。発注者別の評価、格付け、地域要件、主観点などは別に設けられるため、経審の総合評定値だけで将来の入札機会を判断することはできません。
M&Aの準備では、審査基準日、申請・結果通知の時期、有効期間、総合評定値、業種別の完成工事高、技術職員、自己資本・利益、社会性等の評価項目、経営状況分析を確認します。直近一回の点数だけでなく、数期の推移と変動理由を見ます。大型工事の完成時期、技術者の入退社、設備、防災協定、法定外労災、若年技術者育成など、各項目に反映される事実と証憑を照合します。
入札参加資格については、国、都道府県、市区町村、独立行政法人、その他発注機関ごとに、登録業種、等級、地域区分、有効期間、更新時期、電子入札、共同企業体、変更届を一覧にします。代表者、商号、所在地、資本関係、役員、許可、経審の変更が生じる場合に、どの届出や再審査が必要かを各発注機関へ確認します。
株式譲渡で法人が存続する場合も、経審や入札資格に影響がないと一律に判断はできません。役員・技術職員の変更、決算期、組織再編、合併・事業譲渡、営業所の変更などにより、申請内容や評価が変わることがあります。事業譲渡、合併、会社分割等では、一定の要件の下で通常と異なる審査基準日等の取扱いが設けられる場合があります。ただし、経審の結果・評点、発注者別の格付け、入札参加資格が自動的に同じ条件で移ると決めつけず、許可行政庁、登録経営状況分析機関、発注機関、専門家へ事前に相談します。
公共工事を主力とする会社の価値は、点数だけでは測れません。申請事務を担う社員、積算・入札の判断、発注者別の傾向、工事成績、地域要件、災害対応、技術者配置の組合せが一体となって受注基盤をつくっています。買い手は、制度上の資格に加えて、誰がどの作業を担い、承継後も期限内に申請・入札できるかを確認します。
経審の評価基準や申請手引は改正されることがあります。原稿公開時・案件実行時には、国土交通省、許可行政庁、各発注機関の最新情報を確認してください。
公共工事・受注残・工事契約の整理
公共工事や元請工事の受注残は、土木会社の将来を考える重要な情報です。ただし、受注残高をそのまま将来売上や利益として扱うのは適切ではありません。一件ごとに契約、現場、採算、引継ぎ条件を確認します。
工事一覧には、発注者・元請、工事名、工種、場所、契約日、契約金額、工期、進捗、出来高、請求・入金、実行予算、発生原価、今後原価、粗利見込、現場代理人・主任技術者・監理技術者等、主要協力会社、資材調達、保証・保険を記載します。個別工事名や発注者名は機密性が高いため、初期資料では発注者名・工事名等をマスキングし、詳細開示の時期を管理します。
契約書、約款、注文書、請書、仕様書、設計変更、追加工事、協議記録、工程表、検査記録を照合します。契約上の地位・権利義務の移転、支配権変更、再委託、下請、秘密保持、反社会的勢力排除、解除、損害賠償、契約不適合責任、保証、保険、紛争解決に関する条項を確認します。株式譲渡で契約当事者が変わらない場合でも、支配権の変更に関する通知・承諾条項がないかを見ます。事業譲渡で契約上の地位を移すには、原則として相手方の承諾が必要です。合併は原則として包括承継、会社分割は分割計画・分割契約に定めた権利義務の承継となりますが、公共工事の規程、個別契約、保証、共同企業体、許認可上の手続は別に確認します。
公共工事では、契約上の手続に加え、建設業法、入札制度、契約担当部局の運用、技術者配置、施工体制台帳、下請届、安全書類などが関係します。M&Aの公表時期や役員・技術者の変更が進行中工事に与える影響を、発注者との協議が必要な事項と社内で準備できる事項に分けます。
工事採算については、当初予算と最新見込を比較します。資材価格、外注単価、残土処分、燃料、人件費、交通規制、天候、地中障害、設計変更、工期延長により原価が増える可能性を確認します。追加変更が口頭協議のままになっている場合は、経緯、承認状況、回収見込を記録します。完成間近の工事でも、検査、手直し、保証、未回収が残るため、クロージング後の担当と費用負担を決めます。
過去工事については、完成したから確認不要とは限りません。瑕疵、契約不適合、事故、近隣クレーム、瑕疵保険、工事保証、下請代金、未払残業、行政指導、指名停止等につながる事実の有無を、重要性に応じて調査します。発見された論点は、価格調整、表明保証、補償、特別補償、前提条件、エスクローその他の方法を専門家と検討します。
技術者・技能者・組織の承継
土木会社の競争力は、人の組合せにあります。施工管理技士などの資格を持つ技術者、現場代理人、主任技術者・監理技術者、職長、重機オペレーター、舗装・配管・型枠等の技能者、積算担当、入札事務、経理、安全担当が連携して工事を動かしています。
人材一覧では、氏名を開示する前の段階では仮IDを用い、年齢層、雇用形態、勤続、保有資格、実務経験、得意工種、担当現場、役割、給与・賞与のレンジ、退職予定、兼務を整理します。仮IDだけでなく属性の組合せによる再識別にも配慮します。健康情報その他の要配慮個人情報は初期一覧へ含めず、個別に必要性、利用目的、本人への説明・同意その他の適法な取扱いを確認します。
資格証と会社の名簿を照合し、有効期限、更新講習、監理技術者資格者証・講習、登録基幹技能者、技能講習、特別教育など、業務に必要な資格・教育の状況を確認します。ただし、資格を保有していることと、譲渡後も勤務し配置できることは別です。面談や従業員説明の適切な時期を決め、キーパーソンの継続意思を丁寧に確認します。
社長への依存も可視化します。見積金額の最終判断、発注者との折衝、金融機関対応、技術者配置、協力会社の手配、事故時の判断、採用・評価など、社長しかできない仕事を書き出します。それぞれについて、社内で引き継げる人、買い手から派遣する人、一定期間社長が支援する範囲を決めます。退任時期だけでなく、権限移譲の順番と判断基準を残すことが重要です。
雇用契約の扱いは取引スキームによって異なります。株式譲渡では雇用主である法人が存続するのが通常ですが、処遇変更や組織再編には労務上の検討が必要です。事業譲渡では従業員ごとの承継手続が関係し、会社分割では労働契約承継法その他の手続が関係する場合があります。一律の説明で進めず、弁護士・社会保険労務士等へ確認します。
技能や現場知識は資格証だけでは引き継げません。現場写真、施工手順、品質上の注意、重機の扱い、材料選定、地域の交通・天候、協力会社の得意分野、緊急連絡先を記録します。ベテランと若手を組み合わせた同行期間、現場会議、引継ぎチェックリストを設けることで、暗黙知を少しずつ組織の知識に変えます。
従業員には、決定事項と未決事項を分けて説明します。雇用、給与、勤務地、役割、社名、上司、評価、安全、福利厚生について、誰が質問に答えるかを用意します。過度に楽観的な約束を避け、契約で確定した範囲と今後協議する範囲を明確にすることが信頼につながります。
施工実績・工事台帳・原価管理
施工実績は、土木会社の得意分野と再現性を示す資料です。工事経歴書だけでなく、工種、地域、規模、元請・下請、発注者区分、工期、担当者、粗利、工事成績、表彰、事故・手直しの有無を数期分整理します。会社の施工実績と配置予定技術者個人の施工経験・CORINS等は区別し、個別工事の公告・資格要件へ適合するかを確認します。会社実績が認められても、技術者個人の経験要件を満たすとは限りません。写真や竣工資料を使う場合は、公開・再利用の権利、発注者名や位置情報、個人情報、機密事項を確認します。
売上構成は、公共・民間、元請・下請、工種、地域、顧客別に分析します。特定の発注者や元請への集中は、継続関係という強みになり得る一方、その関係が変化した場合の影響も大きくなります。上位顧客の取引年数、受注経路、契約形態、担当者、承継後の説明方針を確認します。
工事台帳は、企業価値評価とデューデリジェンスの共通基盤です。契約額、変更額、請求額、入金額、材料費、労務費、外注費、機械経費、現場経費、共通費、完成時粗利を同じ単位で比較できるようにします。会計上の売上・原価、工事台帳、請求書、原価証憑の合計が一致しない場合は、集計方法、締め日、未計上、共通費配賦などの理由を説明します。
完成工事と未成工事を区分し、未成工事支出金、工事未払金、前受金、完成工事未収入金の内容を工事別に照合します。追加変更の未契約、原価見込の更新不足、外注請求の遅れがあると、決算後に利益が変動することがあります。買い手は、直近月までの試算表と工事進捗を確認し、クロージングまでの変化を追います。
原価管理が十分でない会社でも、直ちに承継できないとは限りません。まず主要工事から、見積時予算、実績、完成見込を復元し、利益が出る条件と赤字になる要因を見つけます。社長の経験に依存する見積りは、単価表、歩掛り、協力会社見積、過去実績、承認ルールへ置き換えていきます。
品質・安全の実績も確認します。労働災害、物損、交通事故、ヒヤリハット、是正指示、行政処分、指名停止、保険請求、近隣苦情について、発生原因と再発防止を整理します。事故が一度もないという説明だけでなく、安全会議、教育、点検、報告の仕組みが継続しているかが重要です。
重機・車両・資材置場・不動産
重機・車両・資材置場は、土木会社の施工能力を支える一方、更新費用、権利関係、環境・安全面のリスクにも関わります。資産台帳だけでなく、現物確認と利用実態を組み合わせて評価します。
重機・車両一覧には、種類、メーカー、型式、年式、取得日、取得価額、簿価、稼働時間・走行距離、所有・リース・レンタルの別、リース残、担保、保険、車検・特定自主検査等、修繕履歴、主要アタッチメント、保管場所を記載します。ICT建機や測量機器では、ソフトウェア、通信契約、アカウント、データ、保守契約も確認します。
簿価が低い重機でも、整備され現場で稼働していれば利用価値があります。一方、帳簿上の資産価値が残っていても、大規模修繕や更新が近い場合があります。中古市場の価格だけでなく、代替機の調達期間、現場への適合、オペレーターの習熟、排出ガス・騒音等の条件を踏まえて検討します。
リース・レンタル契約では、名義変更、支配権変更、再リース、中途解約、残価、保守、事故時の負担を確認します。金融機関の担保や所有権留保がある資産は、クロージング前後の解除・承継手続を一覧にします。買い手が不要と考える資産も、進行中工事や災害対応に必要な場合があるため、売却・廃棄の時期を慎重に決めます。
資材置場、土場、倉庫、事務所については、会社所有、社長・親族所有、第三者賃借を区分します。登記事項、賃貸借契約、使用貸借、境界、接道、用途、担保、賃料、契約期間、更新、解約、原状回復、転貸・譲渡制限を確認します。社長個人の土地を会社が無償で使用している場合、譲渡後の賃貸条件、売買、移転猶予を協議します。
残土、砕石、アスファルト殻、コンクリート殻、廃油、薬品、燃料等の保管・処理がある場合は、数量、契約、マニフェスト等の記録、地下タンク、土壌、排水、近隣苦情、行政対応の有無を確認します。環境上の判断は、現地調査と専門家の助言を前提にします。過去の利用履歴が不明な土地では、必要に応じて調査範囲と費用負担を当事者間で決めます。
事業に不可欠な資産を株式譲渡の前に会社外へ移す、または事業譲渡の対象外にする場合は、事業継続への影響と税務を検討します。価格だけを調整するのではなく、使用権、期間、修繕、保険、将来の退去まで契約で明確にします。
情報管理と買い手候補の選定
譲渡検討の事実は、従業員、取引先、発注者、金融機関との関係に影響し得る機密情報です。初期段階からすべてを開示するのではなく、候補先の検討目的と進捗に合わせて段階を分けます。
最初の概要資料では、会社名、正確な所在地、発注者名、工事名、従業員名などを伏せ、地域、工種、売上規模、許可・資格者の概要、譲渡理由、希望条件を示します。社名等を伏せても、狭い地域、特殊工種、売上規模、表彰実績の組合せから会社を推測されることがあるため、記載粒度を調整します。
候補先が関心を示した後、会社概要、取得目的、資金調達の見通し、運営方針、情報管理体制、過去のM&A等を、必要かつ取得可能な範囲で確認します。確認には限界があり、候補先の信用、資力、将来の契約履行を保証するものではありません。重要な判断では、信用調査、資金証明、専門家調査、契約上の保護を組み合わせます。
会社特定情報を開示する前に、原則として売り手の確認・同意を得て、秘密保持契約その他の情報管理上の取り決めを整えます。NDAでは、秘密情報の定義、利用目的、開示できる役職員・専門家、複製、保管、返却・廃棄、法令上の開示、違反時の対応、有効期間などを確認します。問い合わせフォームの送信だけでNDAが成立するものではない点にも注意が必要です。
資料共有には、アクセス権、閲覧履歴、ダウンロード制限、透かし、期限設定などを利用できるデータルームを検討します。資料ごとに機密度を分け、従業員名簿、入札単価、個別工事の原価、顧客契約などは、必要性が高まった段階で限定開示します。メール添付だけに頼らず、誤送信・転送・端末保存を想定した管理を行います。
候補先選定では、提示価格だけでなく、事業目的、地域理解、従業員の処遇、商号・拠点の方針、設備投資、資金確度、引継ぎ要求、意思決定の速さを比較します。トップ面談では、売り手も買い手を評価します。現場を見ずに短期間で結論を迫る、重要な条件を口頭だけで約束する、情報管理に消極的といった場合は、立ち止まって確認することが必要です。
デューデリジェンスで確認する事項

デューデリジェンス(DD)は、買い手とその専門家が、対象会社・事業の実態、価値、リスク、承継に必要な作業を確認する工程です。売り手にとっては試験ではなく、最終契約の条件と引継ぎ計画を具体化する機会です。資料を整え、質問への回答根拠を示し、未確認事項を未確認のまま明示することが重要です。
財務・税務DD
決算書、試算表、総勘定元帳、税務申告、資金繰り、借入、保証、担保、関連当事者取引を確認します。土木会社では、完成工事高、完成工事原価、未成工事支出金、完成工事未収入金、工事未払金、工事損失引当、前受金、外注費、材料在庫を工事台帳と照合します。税務処理の判断は税理士等へ確認します。
法務・契約DD
定款、登記、株式、株主総会・取締役会、重要契約、工事請負、下請、賃貸借、リース、保険、保証、紛争、行政処分、個人情報、知的財産を確認します。契約上の譲渡制限、支配権変更、通知・承諾、解除、損害賠償、保証の範囲を一覧にし、クロージング条件へ反映します。
許認可・公共工事DD
建設業許可、変更届、決算変更届、経審、経営状況分析、総合評定値、入札参加資格、格付け、電子入札、許可要件に関わる人員、技術者配置を確認します。過去の指名停止、行政処分、監督・検査、是正の有無も対象です。承継方法と役員・人員計画を示し、行政・発注者への確認が必要な事項を切り分けます。
事業・工事DD
工種別・顧客別の売上、受注経路、受注残、工事別採算、見積・積算、原価管理、施工実績、協力会社、資材調達、品質、安全、保証対応を確認します。主要工事については、現場責任者へのヒアリングや現地確認を行い、帳簿と現場の進捗が一致しているかを見ます。
人事・労務DD
組織、雇用契約、就業規則、賃金・賞与、労働時間、時間外労働、休日、有給休暇、社会保険、労働保険、退職金、安全衛生、労災、派遣・請負、外国人材、懲戒・紛争などを確認します。社会保険・労働保険は、適用除外を含む適用関係、加入対象者、資格取得・喪失等の届出、保険料の納付、未納や届出相違の有無を整理します。資格者・キーパーソンの継続勤務と、社長退任後の責任体制も検討します。
設備・不動産・環境DD
重機、車両、機器、リース、修繕、点検、担保、保険、土地建物、資材置場、賃貸借、境界、用途、環境上の懸念を確認します。必要に応じて、専門家による評価、建物・設備調査、土壌等の調査を検討します。
DDの結果は、「問題があるから中止」「問題がないから実行」という二択だけではありません。是正、価格調整、契約上の表明保証・補償、クロージング前提条件、取引対象からの除外、引継ぎ計画への反映など、リスクの性質に応じた対応を協議します。調査には範囲と時間の限界があり、すべての事実を発見できることを保証するものではありません。
基本合意・最終契約・クロージング
トップ面談や初期交渉で方向性が合えば、基本合意書や意向表明書で主要条件を整理します。価格または価格算定方法、取引スキーム、対象範囲、従業員・役員、社名・拠点、独占交渉、DD、想定日程、秘密保持、費用負担などを記載します。基本合意のどの条項に法的拘束力を持たせるかは、専門家と確認します。
株式譲渡、事業譲渡、合併、会社分割など、取引方法によって引き継ぐ権利義務、手続、税務、雇用、許可、契約、債権者対応が異なります。希望する結論からスキームを先に固定せず、事業継続、許可・入札、資産・負債、株主、資金調達、税務を横断して比較します。
最終契約では、譲渡対象、譲渡対価、支払、価格調整、実行前提条件、クロージング事項、表明保証、誓約、補償、解除、秘密保持、競業、役員・従業員、個人保証、紛争解決などを定めます。工事中案件、過去工事の保証、未回収債権、退職金、重機・土地、社長個人との取引など、土木会社特有の事項を別紙や開示資料へ落とし込みます。
表明保証は、売り手が何でも無制限に保証するという意味ではありません。保証する事実、知識限定、重要性、期間、上限、免責、請求手続を協議します。DDで開示した事項がどのように扱われるか、特定の既知リスクを一般補償と分けるかも確認します。売り手・買い手双方が、契約文言の効果を弁護士へ確認することが大切です。
借入と個人保証については、金融機関との協議を早めに計画します。株式譲渡だけで保証が自動的に解除されるわけではありません。債務返済、借換え、保証人変更、担保、コベナンツ、通知・承諾について、金融機関の判断と必要書類を確認します。解除予定は、希望と確定を区別して契約・クロージング条件に反映します。
クロージングチェックリストには、株式・事業の移転、代金支払、役員変更、印鑑・通帳・電子証明書・システム権限の受渡し、許認可・発注者への届出、契約承諾、金融機関対応、保険、従業員説明、取引先説明、鍵・車両・重機・書類の引渡しを記載します。誰が、いつ、何を確認し、未了ならどうするかを明確にします。
最終契約やクロージングをもって、すべての関係が自動的に安定するわけではありません。現場を止めないためには、契約前から成約後の引継ぎを設計しておく必要があります。
成約後の引継ぎと統合

成約後の引継ぎ・統合は、M&A後に事業を継続し、両社の人・業務・制度をすり合わせる取り組みです。土木会社では、経理システムだけを統一しても統合は完了しません。発注者対応、現場運営、技術者配置、協力会社、重機、資材、安全、地域の約束を安定させる必要があります。
成約直後に優先すること
最初に、従業員、発注者・元請、協力会社、金融機関、主要取引先への説明順序を実行します。誰が説明し、質問に答え、未決事項を持ち帰るかを決めます。現場ごとの工期、安全、品質、請求、技術者配置を再確認し、M&Aを理由に判断や支払が滞らないよう連絡系統を一本化します。
社長とキーパーソンの引継ぎ
売り手社長が一定期間残る場合、役職、権限、勤務日数、報酬、期間、引継ぎ事項を契約と計画に落とし込みます。「必要なだけ協力する」といった曖昧な約束では、双方の期待がずれます。発注者、協力会社、金融機関、地域団体への同行回数や、見積・受注判断を誰へ移すかを決めます。
現場運営を急に変えすぎない
安全・法令上必要な変更は速やかに行う一方、帳票、勤怠、原価管理、購買、車両予約、会議などを一度に変えると、現場の負担が増えます。譲渡会社の方法を一度理解し、残すもの、改善するもの、統一するものを分けます。変更理由、時期、問い合わせ先を示し、試行期間を設けます。
百日計画と一年計画
初期計画では、許可・経審・入札、進行中工事、資金繰り、資格者、従業員定着、重要契約を優先します。その後、原価管理、採用、教育、設備更新、IT、安全、購買、営業連携を段階的に進めます。効果を売上だけで測らず、離職、事故、工事粗利、請求回収、資格更新、設備停止、顧客維持などの指標も見ます。
地域の関係を引き継ぐ
地域密着の土木会社では、災害時の連絡、除雪、道路維持、町内会や地権者との対応など、正式な契約以外の役割があります。買い手は、従来のやり方をすべて踏襲するのではなく、何が地域の信頼に不可欠かを理解したうえで、継続・変更を判断します。売り手は、関係者、経緯、注意点を引継ぎ記録に残します。
PMIの結果や相乗効果は保証されません。統合には人員、時間、費用が必要です。買い手が一方的に制度を押しつけず、売り手側の現場知識を尊重しながら、責任者と期限を定めて進めることが大切です。
支援の流れ・料金注記・免責
支援の流れ
1.初期相談・目的整理 会社名等を外部へ出す前に、事業内容、地域、許可、従業員、受注、借入、希望時期、守りたい条件を伺います。相談しただけで譲渡を決める必要はありません。
2.資料整理・企業価値の検討 決算書、工事台帳、許可、経審、入札資格、技術者、施工実績、受注残、重機・不動産等を整理し、強み、注意点、候補先の方向性を検討します。企業価値評価は目安であり、成約価格を保証しません。
3.候補先探索・社名非開示(ノンネーム)打診 会社を特定しにくい概要情報を作成し、売り手の希望と買い手の戦略が合う候補先を検討します。候補先の確保や一定数の紹介を保証するものではありません。
4.秘密保持・詳細開示 原則として売り手の確認・同意を得て、NDA等の情報管理上の取り決めを整え、必要な情報を段階的に開示します。フォーム送信だけでNDAが成立するものではありません。
5.トップ面談・条件協議 価格だけでなく、雇用、商号、拠点、社長の関与、借入・保証、進行中工事、重機・土地、引継ぎを話し合います。合意内容と未合意事項を記録します。
6.基本合意・DD 主要条件を整理し、財務・税務・法務・労務・許認可・工事・設備等を確認します。必要に応じて外部専門家と連携し、費用と役割を事前に確認します。
7.最終契約・クロージング 調査結果を踏まえて最終条件を協議し、契約、代金支払、株式・事業移転、役員変更、届出、金融機関対応等を進めます。
8.成約後の引継ぎ 従業員、発注者、取引先、金融機関への説明、現場、許可・入札事務、社長業務、システム、重機・拠点の引継ぎを計画します。
譲渡企業向け料金注記
公開サイトの当サイト向け案内では、初回相談は無料です。当サイト経由で譲渡相談を行い、運営会社と当サイト向け所定のM&A支援契約を締結した譲渡企業について、相談料、着手金、月額報酬、中間金および成功報酬として運営会社へ支払う報酬は0円とされています。他の窓口、契約、サービスでは別の料金体系となる場合があるため、適用条件と業務範囲を契約前の書面で確認してください。
ただし、税務申告、登記、許認可、法務・デューデリジェンス、契約書作成、公租公課、印紙、外部専門家その他の第三者へ支払う費用、運営会社の報酬以外の実費は0円の対象外です。費用の発生が見込まれる場合は、内容、支払先、概算額について事前の書面等による説明を確認してください。業務範囲、第三者費用、実費の負担は個別契約で確認します。
譲受企業の報酬・費用は、譲渡企業向けの0円案内とは別です。案件ごとの契約前に、報酬の受領先、発生条件、算定方法、業務範囲、利益相反に関する説明を受け、書面で確認してください。
重要な免責・確認事項
本ページは、土木会社のM&A・事業承継に関する一般的な情報であり、個別案件の法務、税務、会計、労務、許認可、入札資格、金融、投資判断の助言ではありません。
問い合わせ、面談、資料提供、候補先探索、企業価値評価その他の支援は、M&Aの成立、希望価格での譲渡、買い手候補の確保、売上・利益の増加、従業員の雇用・処遇、会社名・拠点の存続、建設業許可・経審・入札参加資格の維持・承継、公共工事の受注、代表者保証の解除、税務上の結果、PMIの成果を保証するものではありません。
結果は、当事者の協議、調査、契約、法令、許可行政庁、発注者、金融機関、取引先、従業員その他の関係者の判断・運用により異なります。重要な意思決定では、弁護士、公認会計士、税理士、行政書士、司法書士、社会保険労務士、金融機関その他の専門家・関係機関へ個別に確認してください。
M&A支援機関登録制度への登録やガイドライン遵守の表明は、国が支援品質、信用、成約、価格、候補先その他の個別結果を保証することを意味しません。契約前に、支援者の立場、仲介と一方当事者のアドバイザーの違い、業務範囲、報酬・実費、専任・直接交渉・テール・中途解約、情報管理、利益相反等の重要事項を説明書面で確認してください。
制度、法令、行政運用、公開サイトの料金・受付情報は変更される場合があります。相談時には、公式サイト、契約書、各行政機関の最新情報を確認してください。
よくある質問
まだ譲渡すると決めていなくても相談できますか?
はい。公開サイトでは、譲渡決定前の相談にも対応すると案内されています。現状の課題、承継方法、必要資料、希望時期を整理し、今すぐ進めるか、準備期間を置くか、社内・親族承継を再検討するかを比較できます。相談したことだけでM&A支援契約や譲渡契約が成立するものではありません。
会社名を伏せたまま相談できますか?
初期段階では会社名等を外部へ出さずに相談できます。候補先への初期打診も、社名、詳細所在地、取引先、個別工事を伏せた概要情報から始める方法があります。当サイトの相談フォームでは会社名欄を「非開示」として相談できますが、回答のため氏名・メールアドレスは取得し、電話番号は任意です。フォーム送信だけでNDAが成立するわけではないため、初回フォームに営業秘密や第三者の個人情報を必要以上に記載しないでください。
小規模な土木会社も対象ですか?
規模だけで対象外になるとは限りません。地域での施工実績、許可、技術者・技能者、重機、協力会社、維持管理や災害対応の体制などが、買い手の戦略に合う場合があります。社長に業務が集中している会社では、引継ぎ期間と役割移管を早めに整理します。
赤字の期があっても相談できますか?
相談できます。赤字の理由が一時的な大型工事、材料費、災害、設備更新によるものか、継続的な収益構造によるものかで見方は変わります。工事台帳、受注残、人材、許可、資産、改善余地を整理します。赤字でも譲渡できる、特定価格が付くと保証するものではありません。
債務超過や借入があっても検討できますか?
状況の整理は可能です。借入先、残高、返済、担保、保証、資金繰り、関連当事者債権債務を確認し、株式譲渡、事業譲渡、スポンサー支援その他の選択肢を専門家と検討します。債務超過の解消や金融機関の同意を保証するものではありません。
社長の個人保証はM&Aで外れますか?
自動的に解除されるものではありません。金融機関との協議、借換え、返済、保証人変更、担保、買い手の信用力などが関係します。M&A成立前から金融機関への相談時期を検討し、解除を希望条件とする場合は、確定条件と努力事項を区別して契約で確認します。
従業員の雇用を守る条件を付けられますか?
雇用・処遇を希望条件として交渉できます。対象者、雇用形態、給与、勤務地、役割、期間などを具体化し、最終契約と従業員説明へ反映します。ただし、将来にわたる雇用や処遇を無条件に保証できるわけではありません。契約の実効性と例外を専門家へ確認します。
会社名や事務所を残せますか?
買い手との協議事項です。地域で認知された商号や拠点が事業継続に有用な場合、維持が双方の利益になることがあります。一方、ブランド統一、賃貸借、老朽化、重複拠点などにより変更案が出る場合もあります。希望する期間と変更時の協議方法を確認します。
建設業許可はそのまま引き継げますか?
取引方法と事実関係によって異なります。株式譲渡では法人が存続するのが通常ですが、役員・営業所・人員の変更届や許可要件を確認します。事業譲渡、合併、会社分割で建設業者としての地位を法定承継する認可を利用する場合は、原則として効力発生前の認可が必要で、許可に係る建設業の全部が対象です。一部の許可業種を任意に切り分ける制度ではないため、許可行政庁と行政書士・弁護士等へ実行前に個別確認してください。
一般建設業・特定建設業の区分はM&A後も維持できますか?
予定する組織、人員、財務、営業所、取引スキームが各要件を満たすかによります。現在の許可区分だけで判断せず、クロージング時とその後の体制を確認します。許可維持を前提条件とする場合は、申請・認可・届出の時期と不成立時の扱いを契約へ反映します。
経営事項審査の点数は引き継がれますか?
一律には答えられません。公共工事を発注者から直接請け負おうとする建設業者は、法令上の例外を除き経営事項審査を受ける必要があります。株式譲渡、事業譲渡、合併、会社分割、役員・技術職員の変更、決算等によって取扱いが異なり、一定の要件下で特別な審査基準日等の取扱いが設けられる場合もあります。経審結果・評点、発注者別の入札資格・格付けが自動的に同じ条件で移ると決めつけず、許可行政庁、発注機関、登録経営状況分析機関、専門家へ事前に相談してください。
入札参加資格や指名実績は維持できますか?
発注者ごとの制度・判断によります。代表者、商号、所在地、許可、経審、資本関係などの変更届、再審査、承諾の要否を確認します。過去の指名や施工実績が、将来の指名・落札を保証するものではありません。電子入札についても、利用者登録、ICカード・電子証明書の名義・有効期限、代表者・担当者の変更または再発行の要否を、発注機関と認証局ごとに確認します。
公共工事の受注残は買い手へ移せますか?
取引スキーム、契約、発注者の運用、許可、技術者配置等によります。株式譲渡で契約当事者が同じ場合も、通知・支配権変更条項を確認します。事業譲渡で契約上の地位を移すには、原則として相手方の承諾が必要です。合併・会社分割でも、公共工事の規程、個別契約、保証、共同企業体、許認可上の手続を別に確認します。発注者へ無断で進めず、専門家を交えて確認します。
赤字見込みの工事がある場合はどうしますか?
契約、進捗、実行予算、今後原価、設計変更、追加請求、工期、保証を整理し、見込損失を更新します。そのうえで価格調整、引当、補償、クロージング時の精算、対象外化などを協議します。終盤まで隠さず、根拠資料と対応案を早めに共有することが重要です。
技術者が社長一人に集中していても相談できますか?
相談できますが、社長退任後の許可要件と現場配置が重要な課題になります。社長の資格、役割、担当工事、退任希望時期を整理し、社内育成、採用、対象法人との必要な雇用関係・常勤性等を満たす人員の確保、一定期間の残留などを検討します。単なるグループ会社所属や派遣だけで許可要件・現場配置要件を満たすと決めつけず、営業所技術者等と主任・監理技術者の要件を分けて確認します。
技能者や重機オペレーターの評価はどう行いますか?
資格だけでなく、経験工種、担当できる作業、現場での役割、安全記録、若手指導、継続勤務の意思を見ます。個人情報を必要以上に開示せず、初期段階では氏名等をマスキングして開示先を限定します。人材を資産のように「所有」する表現は避け、本人の意思と働く環境を尊重します。
重機や車両は譲渡価格に含まれますか?
取引スキームと契約によります。会社所有なら株式譲渡で会社に残るのが通常ですが、担保、リース、所有権留保、遊休・私用資産を確認します。事業譲渡では対象資産を個別に定めます。簿価だけでなく、状態、修繕、更新、利用価値、税務を検討します。
社長個人の資材置場を譲渡後も使えますか?
所有者との合意と契約が必要です。賃料、期間、更新、修繕、保険、原状回復、売買、移転猶予を決めます。口約束で使用している場合は、境界、用途、担保、環境上の懸念を含めて書面化を検討します。税務・不動産の専門家にも確認してください。
一部の営業所や事業だけを譲渡できますか?
事業・資産や拠点の一部を譲渡対象とする設計は検討できます。対象となる工種、従業員、契約、重機、資材、債権債務を特定します。ただし、建設業法上の承継認可は許可業種を任意に切り分ける制度ではありません。一部譲渡後に売り手・買い手双方が施工を継続できる許可・人員・現場体制を保てるかを確認し、必要な承諾、許認可、労務、税務の手続を個別に整理します。
株式譲渡と事業譲渡はどちらが適していますか?
一概には決められません。株式譲渡は株式が取引対象となり、法人は存続して、資産、負債、契約、潜在債務は原則として会社に残ります。事業譲渡は対象資産・負債・契約・従業員等を個別に定め、契約上の地位移転には原則として相手方の承諾が必要です。許可、公共工事、税務、債務、株主の意向を比較して選びます。
企業価値評価だけ依頼できますか?
公開サイトでは企業価値評価を支援内容として掲げています。対応範囲、必要資料、費用、評価の目的は相談時に確認してください。評価額は売却価格や成約を保証するものではなく、調査の深さ、前提、交渉、資金調達によって結果は変わります。
どのような資料を準備すればよいですか?
初期には、直近数期の決算書、許可書類、経審結果、入札資格、工事実績、工事台帳、受注残、従業員・資格者の概要、借入、重機・車両、土地建物、株主構成があると役立ちます。すべてがそろっていなくても、所在と担当者から整理できます。
相談から成約までどのくらいかかりますか?
期間は案件ごとに異なります。資料整備、候補先探索、面談、DD、許認可・発注者・金融機関対応、契約交渉、工事状況により変わり、個別の期限は保証できません。許可・入札・進行中工事・金融機関対応に必要な時間も見込み、余裕を持って準備してください。
従業員へはいつ説明しますか?
相手先と条件の確度、キーパーソンの必要性、法的手続を踏まえて案件ごとに設計します。早すぎる説明は不安を招き、遅すぎる説明は不信感につながり得ます。誰に、誰から、何を、どの順番で伝えるか、質問窓口をどうするかを決めます。
発注者・元請・協力会社へはいつ説明しますか?
契約、発注者の手続、工事の進捗、情報管理を踏まえて決めます。必要な通知・承諾を確認し、現場責任者と説明内容をそろえます。「体制がどう変わり、工期・品質・安全・支払にどう対応するか」を具体的に示すことが大切です。
デューデリジェンスで問題が見つかると破談になりますか?
必ずしも破談になるわけではありません。事実の重要性と改善可能性に応じて、是正、価格調整、契約上の補償、前提条件、対象除外、引継ぎ計画などを協議します。ただし、影響が大きい場合や説明への信頼が損なわれた場合、条件変更や中止となる可能性はあります。
買い手候補の信用は確認してもらえますか?
公開サイトのガイドラインページでは、取得目的、資金調達の見通し、運営方針等を必要かつ取得可能な範囲で確認する方針が示されています。ただし、信用・資力・将来の履行を保証するものではありません。専門家調査、資金証明、表明保証、補償、クロージング条件も確認します。
譲渡企業の当社報酬0円には何が含まれますか?
当サイト向けの公開案内では、当サイト経由で相談し、運営会社と当サイト向け所定のM&A支援契約を締結した譲渡企業について、相談料、着手金、月額報酬、中間金、成功報酬として運営会社へ支払う報酬は0円とされています。他の窓口、契約、サービスでは別の料金体系となる場合があります。適用条件、業務範囲、第三者費用、実費、譲受企業等から受領する報酬の有無と利益相反管理を、契約前の書面で確認してください。
本当に一切費用がかかりませんか?
一切の支出がないという意味ではありません。税務申告、登記、許認可、法務・DD、契約書作成、公租公課、印紙、外部専門家等の第三者費用、その他の実費は対象外です。発生見込みがある場合は、内容、支払先、概算額の事前説明を確認します。買い手の費用は別途個別契約です。
相談すれば必ず買い手が見つかりますか?
いいえ。候補先の紹介、M&A成立、希望価格、許可・入札資格、保証解除、雇用継続などは保証されません。会社の状況、地域、工種、条件、市場環境、調査結果、相手方の判断により異なります。相談では、成立しない可能性も含め、準備や代替案を確認します。
譲渡を決める前に、残したいものを整理しませんか。
会社名等を伏せた初期相談から、許可、経審、技術者、受注残、重機、契約、引継ぎまで、土木会社固有の論点を一緒に確認します。譲渡しない選択を含め、現状と優先順位を整理するところからご相談いただけます。
個別案件の法務、税務、許認可、労務、入札資格等の判断は、最新の法令、許可行政庁、発注機関、契約原文および各分野の専門家へ確認してください。当センターの支援は、M&Aの成立、希望条件、許認可・経審・入札資格・施工実績の承継その他の結果を保証するものではありません。
